[Vol.84]注文から集金、配送までの流れを確立しよう!
ネット上でオンライン販売を行う場合、「売り場」となるECサイトのことばかり考えてしまいがちですが、単に販売サイトだけ用意できればよいというわけではありません。
本節では、注文を受けてから発送、集金まで含めた全体の流れを考えていきましょう。
すでに通信販売の仕組みがあるかどうか?
これから開始しようとするネットでのオンライン販売の前に、すでに他の方法による通信販売をやっていた実績があるかどうかによって、考慮すべき点が異なってきます。
すでに通信販売の実績があれば、注文を受けてから後の梱包発送、集金などの一連の業務の流れは確立しているので、ECサイトからオンラインで注文を受け付ける仕組みを構築すればよいだけですが、これから新たに通信販売を開始しようとする場合は、物流や集金の仕組みまで含めて構築する必要があります。
ECサイトでの注文の流れ
ECサイトで注文を受けた際の、一般的な業務の流れをみていきます。
1.受注:ECサイトでお客さまが注文すると受注担当者に注文メールが届く
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2.確認メール:受注担当者は注文内容を確認し、お客さまに受注確認メールを送る。注文内容に不備があったり在庫がない場合などは、その旨を連絡し対策を行う
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3.梱包発送:注文内容に応じた商品を梱包し配送伝票を作成して、宅配便などの物流業者に発送を依頼する
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4.集金確認:指定した集金方法にて代金の回収を確認する
実際には、注文を1件ずつ処理するのか、それとも例えば1日単位でまとめて処理するのかなど、詳細に業務の流れを決めていく必要があります。
また、上記の基本的な流れ以外にも、途中でトラブルが発生したり通常と異なるケースがあった場合など、速やかな対応が必要になります。
集金の方法によって「梱包発送」「集金確認」の 順序が入れ替わる場合も
例えば銀行振込の場合でも、事前に入金を確認してから梱包発送を行うケースもありますし、まず速やかに商品を発送して、後から集金を行うケースもあります。代金の支払い確認を優先するのか、商品をお届けすることを優先するのか、取り扱い商品の性質や個々の企業の考え方によっても違ってきます。
自社で在庫を持つかどうか?
もう1つ、通信販売を行う際に考えておかなければならないことに、商品は「自社で在庫を持つかどうか」があります。
これはECでの販売に限ったことではありませんが、在庫を持つ場合はどの程度の余裕を持った在庫数にすればよいのか、在庫リスクや倉庫スペースといったコストにも影響するので、慎重に検討する必要があります。
また、在庫を持たずに注文を受けてから受注生産したり、注文を受けてから仕入れて発送する方法もあります。
在庫管理と発送業務の代行サービス
在庫商品の管理と発送業務を代行するサービスもあります。こうしたサービスを利用すると、注文リストを代行業者に送付するだけで、代行業者が管理する在庫から梱包発送まで処理するため、EC事業者の負担を軽減することができます(ただし代行費用が発生するので、ケースバイケースで判断する必要があります)。