[Vol.82]ECサイトについて
ひと口にECサイトと言ってもいろいろな形態があります。本節ではECサイトの種類や特徴をはじめ、ECサイトのメリット・デメリットなどについて解説します。
ECとは
「EC」とは、電子商取引(electronic commerce)のことで「eコマース」「オンライン販売」などと呼ばれることもあり、ECを行うWebサイトを「ECサイト」「ネットショップ」「オンラインショップ」などと言います。
ECの販売形態
ECの販売形態には、企業間取引であるBtoB(Business to Business)、企業から一般消費者への販売であるBtoC(Business to Customer)、オークションなどのように一般消費者同士での取り引きであるCtoC(Customer to Customer)などがあります。
●ECでの主な販売形態
主なECサイト
ECサイトも実店舗と同様に規模や販売形態によりいろいろな種類があります。
「楽天市場(楽天)」「Yahoo! ショッピング」などのような複数の店舗の集合体であるモール(ショッピングモール)や、「イトーヨーカドー ネットスーパー」「イオンネットスーパー」など百貨店やスーパーなどのように1店舗で多彩な商品を扱うWebサイト、単品または限られた商材を販売する専門店などがあります。
その他にも、航空券予約やホテル予約、名刺の印刷など、さまざまなサービスを提供するECサイトもたくさんあります。
ECサイトの中でもAmazon.co.jp(アマゾン)は、もともと書籍の販売サイトとしてスタートしましたが、その後CD/DVD、家電やファッションなどの取り扱い商品を拡充させ、現在ではさまざまな商品を取り扱うECサイトになっています。
また自社で取り扱う商品だけではなく他の販売業者が出品する商品も取り扱っていたり、書籍の販売では中古品(古本)が出品されているときには中古品も表示されるなど、特徴的な機能が多数用意されており、集客、販売促進に効果を上げています。
ECサイトのメリット・デメリット
ECサイトにはメリット・デメリットがそれぞれあります。ECサイトを構築する場合には、これらのメリットを活かしてデメリットを極力減らす工夫が必要です。
ECサイトのメリット
●自宅にいながら買い物ができる
●多彩なWeb サイトから膨大な商品を探すことができる
●宅配による配送なので、重いものや大きいものを運ばなくてよい
●価格比較ができる
●クチコミなどもチェックできる
●一定額以上の購入など、条件によっては送料が無料になる
ECサイトのデメリット
●実物を見ることができないため、大きさ・質感などがわかりにくい
●信頼できるお店か判断が必要
●条件によっては送料がかかる
●手元に届くまでに時間がかかる場合がある
●その場で店員に質問できない