[Vol.68]コンピュータウィルスについて
コンピュータウィルスはいろいろな感染経路から侵入してきます。本節では、パソコンがウィルスに感染するパターンをまとめてみました。
Webサイト(ホームページ)からの感染
インターネット上のウィルスに感染したWebサイト(ホームページ)や、元々悪意を持ってウィルスを仕掛けてあるサイトを閲覧してしまった場合、また、ブラウザの脆ぜいじゃくせい弱性を突かれたり、JavaScript(ジャバスクリプト)などのプログラムを悪用した攻撃によって、コンピュータウィルスに感染してしまうケースがあります。
メール添付ファイルからの感染
電子メールの添付ファイルとしてウィルスプログラムを送りつけ、それを開いたり実行してしまうことで感染させられるケースです。
スパムメールとしてまったく知らない第三者から送信されてくる場合もありますが、日頃メールのやり取りのある知人からのメールに添付されていることもあります。知人からのメールではあまり警戒することなく開いてしまい、感染してしまうケースもあります。
USBメモリからの感染
ちょっとしたファイルの保存や持ち運びにUSBメモリを使うケースは多いと思いますが、USBメモリがウィルスに感染することで、それを挿し込んだパソコンが次から次へと感染してしまうケースがあります。
ファイル共有ソフトによる感染
ファイル共有ソフトは「ファイル交換ソフト」「P2P(ピア・ツー・ピア)ソフト」などとも呼ばれ、パソコン上にあるファイルをインターネットを通じて不特定多数で共有するためのソフトで、「Winny」「Share」などが有名です。
ファイル共有ソフトでは著作権で保護されている音楽ファイルや映画ソフト、市販のソフトウェアなどを違法にコピーするケースが多いですが、そこからウィルスに感染したファイルが多くのパソコンに広まるケースもあります。
ソフトウェアやOSの脆弱性を利用して感染
WindowsなどのOSやOfficeソフトなどの脆弱性を突いて侵入し、ウィルスに感染するケースです。
感染したときの被害
ウィルスに感染したときの被害はウィルスの種類によっても異なりますが、パソコン内のファイルを勝手に削除したり、ファイルやパスワードなどのデータを漏えいさせたりすることがあります。ウィルスに感染したこと自体に気が付かないまま個人情報のファイルなどが流出し、ネット上で閲覧できる状態になっている被害も後を絶ちません。
また、感染したパソコンが感染源となり、さらにメールの送信先にウィルスをばらまく二次被害もあります。
いずれの場合も、お客さまや取引先などに多大な影響をおよぼし、事業にも甚大な損害を与えかねません。