[Vol.49]危険なSEO対策
ここでは、あえて「裏ワザ」に近いSEO対策を紹介します。例えば「有料リンク」など、実際のSEOで効果を上げているものもあります。
実際に「やるやらない」はご自身の判断として、特にSEO対策を外注に出す際の注意点としても覚えておきましょう。
危険な外部リンクの獲得方法
SEOの歴史を語る上で外部リンク獲得の手法は切っても切れない関係にあります。
本来リンクというものは、「このホームページは有意義だ」と思って貼ることが一般的でしたが、SEOは外部リンクを多数獲得することが有利という情報を聞きつけて「SEO対策が目的のリンク」というものが乱立しています。
自作自演の外部リンク
自分で複数のホームページを運営してキーワードで上位表示をしたいホームページに一斉にリンクを貼るという手法です。
SEO対策専門業者などは、このホームページの数が数百〜数千サイトにのぼります。
検索エンジン側の対策
1. IP アドレスのチェック
ホームページは「サーバー」と呼ばれるコンピューターに設置しなければなりません。
このサーバーには、それぞれ「IPアドレス」という個別の住所のようなものが割り当てられています(下図を参照)。
以前は1台のサーバーに複数のホームページを詰め込んで運営し、それぞれのホームページから「自作自演」の外部リンクを設置していましたが、検索エンジンがIPアドレスのチェックを行うことで、同じIPアドレスからのリンクを不適切なものとみなすようになりました。
2. リンクを貼った時間のチェック
例えば、数百のサイトから同時刻にリンクが貼られるというのは異常です。
リンクが貼られた時間を記録することで、そのリンクが不正ではないか監視します。
有料リンク
簡単に説明すると、「お金を支払ってくれれば、リンクを貼りますよ」というサービスです。
実際に、月額1万円ぐらいで100サイトからリンクを貼るといったサービスが多数存在します。
検索エンジン側はスパム扱いをしていますが、実際にはSEOで成果を上げていることも確かです。
検索エンジン側の対策
検索エンジン側は、有料リンクを販売しているWebサイトのページランクを落とすなどの措置をしています。
また有料リンクに関しては、リンクを貼ってもSEOの効果が無効化されてしまうこともあります。
不正なSEOは検索結果から削除されることも
過度な不正SEOを行うと最悪の場合、検索結果から削除されて検索されないという措置を取られてしまうことがあります。
そのことからも、過度に不正なSEOはお勧めできません。
不正という言葉から「簡単に上位表示ができる」というイメージを持たれる方も多いと思いますが、実際には費用も時間もかかります。
同じ費用や時間をかけるのならば、SEM広告にかけたほうがよほど有意義です。