成功事例 横浜心理ケアセンター様

新しい気持ちで仕事を始めるモチベーションが生まれました 横浜心理ケアセンター代表カウンセラー 椎名あつ子様

横浜心理ケアセンター様のホームページリニューアルが完成してから約3年。プロジェクトの中で弊社の反省点はなかったか、今後ご協力させていただく上で、どのようなポイントが必要になってくるかをお聞きするため、椎名先生にお時間をいただき、インタビューを開催いたしました。

業務内容について

― 心理ケアセンターさんの業務についてお聞かせください。

椎名先生:私のカウンセリングルームは、精神的な病気で悩んでいる方・ご家族のことでのお悩みの方・ご自分の生き方の悩みを持っている方に向けて、傾聴カウンセリングだけではなく、物の見方とか考え方を修正していくことによって、どう生き易くしていくかのアドバイスを中心にやっています。

最近では、従業員のメンタルケアについての講演会や、会社に行ってお話をお伺いすることもしております。その他には、子供から大人まで様々な方への講演会もおこなっています。

横浜心理ケアセンター代表カウンセラー 椎名あつ子様

カウンセリングルームについて

― 今のお話にもあったのですが、「カウンセリングルーム」という形をとっていらっしゃるこだわりや目的をお聞かせください。

椎名先生:心療内科にもカウンセラーがいるところは多いのですが、どうしてもお薬中心になってしまって、カウンセリングの時間が非常に少ないです。
また欧米では精神的な病気に限らず、気楽にいろいろな話を聞けてアドバイスいただけるという場所があるのですが、まだまだ日本は遅れている状況があります。

ですので、まずはそういった誰にも言えない悩みを安心してお話しできる場所を提供したいというのが、事務所をもった理由です。
あまり病院的な状況を作らずに、お話している中でお茶を飲んだり、煙草を吸いたい方は煙草を吸ったりという、リラックスした雰囲気を持てるような空間になるよう心がけています。

リニューアルに至るきっかけ

― リニューアル前のホームページも弊社が担当させていただきましたが、以前のホームページからリニューアルしようかなと思われたのはどんなところでしょうか。

椎名先生:今から15年ぐらい前に独立したころ、カウンセリングルームというのはまだまだ少なくて認知度もとても低かったのですね。その時には「そんなに不安にならなくても大丈夫ですよ。誰でも悩みがあるので安心して相談して下さいね。」のような癒し系といったイメージが先行していましたね。
それがだんだん年月がたっていくうちに、もっときちんとした精神的な心のケアというものが必要だなという風に私が感じてきた、と言うのがホームページを変えたいと思った理由の1つでした。

あともう1つは、当初は「やわらかい」「誰にでも受け入れてもらいやすい」ホームページにするためにパステルカラーなデザインだったのですが、精神的な病院と並ぶ職務に携わっているものとして「しっかりとした」「皆さんに安心してもらえるような」「責任のある」というようなイメージを全面に出していただきたいと思いまして、リニューアルを考えました。

司会:社会の流れの中でカウンセリングルームに対するイメージが変わってきたので、ホームページリニューアルを考えられたということですか。

椎名先生:はい。あと、当時は電話帳といった紙媒体での宣伝をしていたのですが、だんだん世の中がインターネット中心になってきて、あまり紙媒体を皆さんが見なくなってきたので、もう少しインターネットのほうに力を入れてみようかなと思ったのが3つ目の理由です。

紙とWebの違い

― 昨年位に子供の発達障害のケアやワークショップを始められましたが、リニューアルの際にはプログラムを増やしていくことも考えていらっしゃいましたか。

椎名先生:やはり紙媒体ですと1つのことしか書けないんですよね。紙面のとても小さなところに何十万というお金をかけても、通り一遍の紹介以上のことはしにくいんです。
ですが、ホームページですと何ページにもわたって自分の言っていること、やっていることをこまかく紹介できるので、その点がホームページの非常にいいところです。
最近の時代の流れで、子ども発達障害や夫婦カウンセリング、DV、モラルハラスメントが増えていまして、今回リニューアルしてからそうした内容を盛り込んだところ、その記事を読んで来られる方が多くいらっしゃいまして、それは本当によかったと思っています。

あと紙媒体との大きな違いは、どのくらいの人が見てくれたかというのをアットライズが「分析ちゃん」(※編集者注:弊社分析ツール)で分析してくださるので、どのページをどのくらいの方が見ているといったことがよくわかるんです。
ですので、いままでの紙媒体では広告を出したら出しっぱなしだったのが、今後も何を足していけばいいのかをホームページを見る人の側に立って作っていくことができています。

ホームページ制作会社の選定

― 弊社は以前より心理ケアさんとお付き合いさせていただいていましたが、他のホームページ制作会社に見積もりを取ってみようかとは思わなかったですか。

横浜心理ケアセンター代表カウンセラー 椎名あつ子様

椎名先生:なかった、と言ったほうが良いですか(笑い)。

司会:お気遣いいただかなくて大丈夫です(笑い)。制作会社を決めるときに、対応のスピードや仕事の丁寧さ、社員の倫理性、信頼感など様々な要因があると思いますが、弊社に決めていただいた決め手はなんだったのでしょうか。

椎名先生:私自身がインターネットとかホームページに非常に疎くてあまり自分で詳しいことが全くわかってないので、まずどんなイメージで作りたいかといわれても、「こんなイメージ」というようになかなか言葉で伝えられないのですね。
ところが私が言うあいまいな「何となく」「こんなイメージ」に対して理解を示してくだり、「こういうことですか」「ああゆうことですか」とわかりやすく説明してくれたので、こちらも話しやすかったというのが、選んだ理由です。

制作について

― ありがとうございます。弊社の提案をご覧になって「これならいいかな」「このデザインはあっているな」と思われたのはどんな部分ですか。

椎名先生:ホームページで「出したい写真」「言いたい言葉」があったのですが、見やすさやわかりやすさというのはわからないので、そこら辺をどのようにしたらよいかという説明を下さいました。

あとはどうしても自分の仕事目線で内容を考えてしまうのですけれど、「こういうページを作ったほうが初めてきたお客様にもわかりやすいと思います」などのアドバイスを下さいました。

たとえば『カウンセラーからのメッセージ』というページがあるのですけれども、それも「ホームページを見た人が私と繋がっているような感覚を持てた方がいいですね」というご提案から作られたページなんです。
そこまで自分では気づけないので、そういった提案をしていただけたこともよかったと思います。

司会:最初にあった「伝えたい言葉」が具体的にイメージになってきたということでしょうか。

椎名先生:ええ。制作専門の側の方が、カウンセリングの仕事に対して非常に勉強されて理解をして、お話を聞いて下さったり質問をして下さったり、というのがあったと思うんですね、ただホームページを作るというだけではなくて。

― 逆にやりにくかったことはありましたか。

椎名先生:やりにくかったというか、やはりアットライズさん側も一生懸命やってくださってどんどんいいものができ上がってくるので、こちらも写真一枚決めるのもいい加減にしたくないというのがだんだんわいてくるんですね。ただ仕事をしながらだったので、やはり時間もかかるし苦しかったですね。あれもこれもいいんじゃないかと決断ができなくなった時は、なんか寝ても覚めてもホームページのイメージが出てきてしまって、後半はそうですね、生みの苦しみを感じていましたね。

司会:それでも最後まで関わっていく気持ちを持っていただいたのはありがたいです。

椎名先生:ホームページができた時は、スタッフを含め「このホームページで仕事をするんだ」というモチベーションがすごく、前と全然違ったので、とてもうれしかったというかホッとしました。

司会:本当に最初の提案段階から1つ1つにこだわっていただいてましたよね。

椎名先生:もちろん全てをお任せしてもいいのですが、やはり自分の会社のものなので、ある程度向き合うことが必要なのかなとは思いましたね。でも生みの苦しみまでは考えてなかったです。もうちょっと楽にというか、とんとんとんと行くと思っていました。

司会:そうご理解いただいて、クライアントさんと弊社が一緒に良いホームページを作っていける関係はとてもありがたいと思います。

ホームページの出来・反響について

椎名先生:確かリニューアルから2年ぐらいたつのかしら。

司会:3年ぐらいですね。

椎名先生:3年たっても今の新しくリニューアルしたホームページがやっぱり好きなのね。自分が。

司会:なるほど。

椎名先生:もちろん、事業内容に応じてコンテンツは今後増えていくと思うんですけど、何度見ても「ああ、ここをもうちょっとこうしたかったな」というのはなくて、ただ「よかった」と思えるんですよ。

それと心理ケアセンターではお客様に書いてもらうカルテの一番下に「なにでここをみましたか」という欄がありまして、ホームページを見た人には「ホームページを見て印象はどうだったか」を書いてもらっているんです。
そこで「見やすくない」って書いている人はだれもいないんですよ。皆さん「とても優しいイメージ」とか「わかりやすい」とか「安心できるホームページでした」とか非常に本当にいい言葉を書いて下さるのをみると、やっぱりあの生みの苦しみの時代があってよかったなと感じています。

横浜心理ケアセンター代表カウンセラー 椎名あつ子様

ホームページからの問い合わせについて

― ありがとうございます。反響もクライアントさんからあったということですね。問い合わせの部分についてもお聞かせください。

椎名先生:(リニューアル後に起きた)震災の年の4月ぐらいまでは人も減ってしまうんではないかと不安だったんですけれど、リニューアルの成果が2カ月ぐらいから見えてきました。

去年ぐらいからホームページ効果というのをすごく感じていまして、ホームページだけではないのですが、リニューアルする前から比べて、お問合せが、一昨年から昨年で、2倍以上になっています。

後3割は病院紹介だったり、知人の紹介であったり、講演会とかのお知らせで来ていただいたりしていますけれど、7割はホームページでした。

クライアントの傾向について

― リニューアルの前後でクライアントの傾向が変わったということはありますか。

椎名先生:最近、夫婦間のカウンセリングが増えました、一気に。リニューアル後のホームページでは夫婦のDVですとかモラルハラスメントいう言葉を入れているんです。あと子供の発達障害もしくは障害ではないまでも子供のちょっとした育てにくさや問題というのを新しく対処しました。
こういう問い合わせが一気に増えているので、今の時代に合った内容のお悩みがあるのだなと非常に感じています。

司会:時代とホームページの内容をリンクさせているところが集客に繋がっているようですね。

椎名先生:今まで私のカウンセリングルームって、薬だけでは治っていかない精神的な病気を、なんでそうなったかという原因を分析していく一体空間だったんです。
ところが今、病気じゃない人たちが悩んでいることに焦点があってきたのかなって言う風には思っていまして。精神科に通ってない人でも、会社での悩みや人間関係、ファミリーや夫婦の関係、ひっくるめていうと「人間関係の悩み」が非常に増えているので、新しい状況として今回ホームページのいろんなところに載せています。

横浜心理ケアセンター代表カウンセラー 椎名あつ子様

今後について

― 今後アットライズに期待していることや、心理ケアさんの方からお願いしたいことなどはありますか。

椎名先生:私自身がホームページやインターネットに弱いので、見る方が何を見てここに到達するかについての情報をこれからも提供していただきたいなと思います。
あとは、フェイスブック、スマートフォンと、どんどん時代が流れていく中で、自分では考え付かないことを提案やアフターフォローをしていただけると、みんなで作ったホームページがいい形で生き続けるものなので。

司会:最近のメディアやデバイスですね。それでなにができるかといったことですね。

椎名先生:そして見る人が何を求めているのかということですね。

アットライズについて

― 最後に、弊社は企業カウンセリングを通じてもお付き合いをさせていただいていますが、アットライズの会社や社員についてどうお感じになられていますか。

椎名先生:非常に皆さん素直な方たちだと思いますし、アットホームな会社だと思っています。人をとても大事にしている会社だと私は思います。責任感が皆さん非常に強く、一生懸命な会社かなと思っています。

日本のカウンセリングの最前線でいろいろな方と向き合ってこられた椎名先生。長時間のインタビューになってしまったにも関わらず、私達スタッフを気遣って休憩でお茶をいただいたりと、終始和やかなムードでインタビューをさせていただくことができました。
これまでも心が疲弊した人達に向けて情報発信をしてこられましたが、現場で感じとった時代の流れや傾向をいち早くホームページに反映することで、さらに多くの人達にメッセージを伝えるという強い意志を椎名先生から受けました。
そして制作のプロとして弊社を信頼していただき、お客様と担当とが一緒に作りあげていくことが良いホームページに繋がることを改めて実感したインタビューでした。

しいな・あつこ

しいな・あつこ

横浜心理ケアセンター(中区山下町)代表カウンセラー。多くの臨床経験を元に「大人の発達障害ワークショップ」や「ウーマンズトーク」を主催。またセミナーやEAPといった企業向けコンサルティングにも力を入れる。
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